先日はみなみさんの訃報に、沢山の方々からお悔やみや励ましのお言葉を頂きまして、ほんとうにありがとうございました。twitterなどでは、受動的に情報が流れてくることもあり、どんな状態のひとの元にツィートが届くかわからず、闘病や訃報など暗い話題はなるべくサイトの方で、と決めていたのですが、今回は里親さんのいらっしゃるみなみさんの事でしたので迷いながらご報告させていただきました。
あれからきんたさんはおかげさまで少しずつ元気を取り戻し、今は毎日さえずって元気に暮らすようになりました。隣のカゴにいる三羽のお孫さんたちや、同じく二年前に同居鳥を亡くしているかえでさんと親しくお友達になれたことも大きいのかなと思います。
最近は元のように行動も大胆な感じになり、人間もほっと胸をなでおろしているところです。
文鳥さんはその寿命の期間から、1日が人間の10日くらいに値するのだと聞いたことがあります。
人が同じように過ごして、一緒にみてきた時間でも、彼の中ではきっともっと長い時が経ったように感じられていたのかもしれません。みなみさんを失って流れる日々の長さ。
悲しみを癒す一番の薬は時間ともいいます。
時間を経て少しずつ悲しみを乗り越えていく姿に、自分もなんだか学ばせてもらったような気持ちになったのでした。
元気でにぎやかなお孫さんたちや、優しいかえでさんのそばにいるたびに
少しずつ優しい目をするようになっていったきんたさん。
まわりのつながりと、心の支えって、大切なのですね。
元気になったとはいえご高齢さんでもあるので、今後も変わらず注意深く大切にお世話していけたらと思っています。お悔やみや励ましのお言葉に大変励まされました。重ねてになりますが、有難うございました。
その他のこと。
運動のためによく歩いて食材などの買い物にでかけるのですが、その通り道、なんてことのない道端にこの時期すくすくと伸びている桑の若木などをみつけると、とてもなんだか嬉しくなるのです。
桑の実は野鳥さんたちの大好物。
野鳥さん達が食べた実がおなかを通り、ふんとなって、寝床にしている木の下で沢山芽吹いているのに出くわすことがこの時期、結構多いのです。
だから、桑やイヌホオズキの若木や集団をみつけると、上を見上げてここで毎日休んでいるだろう野鳥たちの事を考えられるのでした。姿は見えなくても、行動が教えてくれる小さな物語です。
自分では決して移動できない木たちの、こうした細いつながり。
野のいきものたちのそうした小さなつながりの旅を想うと、いつもの風景の中でもなんだかとても世界が不思議で、面白いもののように思えるのでした。
植物や動物の知識が増えるという事は、そうした世界の物語が自分の中で見えるようになるという事でもありますね。植物の種類や野鳥たちの食べ物を知らなかったら、この小さな旅を想うこともできず、ただの草木、雑草にしかみえなかったりしたでしょうから。
小さな無数の物語のつらなりは広くて不思議で綺麗なものだと改めて。
そうした知識を、これからも大事に学んでいきたいなあと思うのでした。