我が家の8歳のシルバー文鳥のほうちゃんが突然、老齢のわんこさんによく現れるという「前庭疾患」「前庭障害」らしきものになったので、覚え書きです。
お医者様もおっしゃっていましたが、文鳥さんの前庭障害は探してみたのですけれど本当にあまりないようなので、もしかして今後の他の文鳥さんの治療に役立つかも、と細かな事を覚えているうちに記録を綴って置く事にしました。
ほうちゃんにはかわいそうなのですが、丁度症状が強い時にお医者様に見せようと撮影した動画も残っていましたのでその動画もメモしておきます。
もともと大人しい性格で、とても優しいほうちゃん。8歳になってから穏やかに暮らしていたのですが、突然2024年9/9の夜あたりから首がはっきりと妙な動きをするようになり、注意していたのですが9/10の朝には食欲が無く、目を開けている間は常に首が回り続け、体重も減り気味(通常24~25gのところ23.5g)であったので急遽かかりつけの鳥専門病院に連絡して午前中に受診したのでした。
診断の結果は、「前庭疾患」かもしくは脳炎。
体が小さいのでMRIなどでも原因は特定できなそうであるのと、本人が怖がりな性格のため、原因は不明(老齢のわんこさんも突発的に始まって原因不明な事が多いようです)
目や頭の位置を正常に保持するための「前庭系」に異常が出て、目や頭が異常な動きをするようになる障害で、文鳥さんでこの症状は非常に稀だそうです。
飼い鳥の場合は、放鳥中どこかに頭を強く打ち付けるなど外傷性で発症する事が多いようなのですが、ほうちゃんの場合、少し前から飛べなくなっていて、足も握力が下がって親指が前に行くようになったため、バリアフリーに改造したカゴ…止まり木にテーピングし1段だけにして低く設置し、底も上げ底にして段差を少なくした環境で穏やかに暮らしているのでおそらく外傷性ではないだろうと…放鳥中も必ず目を離さず人間がそばについて行っているので、頭を打った事は知っている限りではないのです。発症原因がわからないのが気になりますが、ともかく今回は対症治療をする事となりました。
前庭障害(仮)の場合、末梢性神経由来の場合は予後がいいそうで、もし中枢性神経(脳幹)由来の場合は予後が悪いそうです…先生曰く、「眼球が左右に振れている場合は末梢が多く、縦に振れる場合は中枢性の事が多い」そうなのですが、文鳥さんの目は小さいので、診察室で先生とじーっとカゴの中のほうちゃんの目を見続けては、小さすぎてわからないですね…と言っていたのでした。
眼球の振れ方向でそんな違いがあるのは初めて知りました。
見ると、確かに小さな白目がきょろきょろしていて、頭と一緒に目も動いているのはわかるのですが、方向については文鳥さんの黒目の大きさ、眼球自体の小ささによってちょっとわからない…という感じでした。
なので、無理な断定は避け、お薬は末梢性と中枢性どちらにも効果があるというステロイド系のものと、ステロイドによって免疫がさがるので抗生剤での補助を入れる事となりました。
頭が動いている間は、人間でいう「車酔い」のような状態になるようで、平衡感覚が失われて非常に気持ち悪くなり、それで食欲が落ちるそうです。
もうそれが可哀想で仕方ないのですが、酔い止めはわんこさんには処方できても、小鳥にはちょっと危ないかもしれない、とのことでそれは今回は処方されませんでした。
診察中に2種の薬を経口で投与していただき、暑い日だったので急いで連れ帰ったのでした。
体重が下がり気味でしたので、鳥用おかゆさんで補助して栄養をとってもらい、いつものおうちで安静に過ごしてもらったその夜。効果が現れました。
投薬後と、その夜の様子がこちらになります↓
夜には、かなり首の動きが軽減し、本人も羽繕いや飲食がスムーズにできるようになって、大好物の梨(病院からの帰り道、大好物の梨なら気持ち悪くても食べられるのかなと運良く買えた季節外れの幸水をカゴに入れていました)も半分以上食べられるようになったのでした。
本当に、迅速に判断して処置してくださったお医者さまには、本当に感謝です…!
まだ全然油断はできませんが、ちょっと希望が持てたのはとても有難いことでした。
以上、まだ看病が始まったばかりですが、取り急ぎ、起きた事の覚え書きでした。
早くほうちゃんがよくなってくれるのを切に願っています。