春に種を捲いて育てていたタデアイを使って、タデアイ染をしました。草木染は昔ちょこちょこやっていたんですが、ちょっと久しぶり。今回は生葉染めです。
やり方は簡単、元気な葉を茎ごと刈り取って葉っぱだけ外し、ミキサーにかけ青汁状にしたものを洗濯ネットで漉し適度に水を加えたその染液に、お湯にひたした絹布を入れるだけ。
触媒も色止めもいらないので、至極簡単に染めることができました。
絹布は、骨董市で投げ売りにされていた少しシミが出たり黄ばんでしまった白無地の反物などを沢山もっているのでそこから。
生地も染めることで小物づくりなどに再生できるのでいい感じです。
タデアイ染め。
染めたばかりの始めは葉っぱの緑色が強くのこっているのですが、日差しの下、空気の中に干すとみるみるうちにはっきりした空の色や水色に変化していきます。
タデアイは簡単に染められますが、染める力はとても儚くて、先に作った青汁状の染液に染める力があるのは30分からがんばって50分程度のみなので簡単ですが、染めはスピード勝負になります。
布が生きているように、くるくると変わっていく青。
まるで夏の空の色。
まさに植物のいのちの色を頂いている、そんな感じがしました。
今年はお試しで少しだけしかタデアイを育てなかったので、来年はもっとたくさん育てて、色々染めたくなったのでした。あの素朴なかわいい草に、こんなに鮮烈な色が眠っているのです。