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徒然雑記

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#memo

なんとなく眠れずに江戸時代の振袖火事(明暦の大火)の事を調べたりしていたんですけども
この火事、犠牲者が10万人超えていたんですね…
焼失範囲の広い事。
この間復興記念館で観た関東大震災クラスの大災害だったのだと改めて恐ろしく思ったりも。

この火事の事を仔細に調べて物語的に記した「むさしあぶみ」という本の現代語訳 を載せてくださっているサイトがありましたのでメモを。

これを読んでいると、関東大震災の際、
陸軍被服本廠跡で見られたような事がこの時にも起こっていたのが見てとれて
とても空恐ろしくなりました。

人々が家財荷物を持って避難していた広場に襲いかかる火災旋風、荷物が燃え上がり一瞬で火の海になる様子だとか。

下の者は水死、中程のものは上から逃げてくる人に踏み潰されて死に、上の者は焼死して
死体で埋まり、平らになった浅草の堀だとか。

道を駆け抜ける車輪のような火、というのは
関東大震災や東京大空襲の際にも記述を見たものと同じなのでしょう。

浅草や両国近辺、江戸の大火と昭和の大震災時の火災、
どちらも大体同じ地区で多くの死者が出ているのですね…。
つくづくあのあたり、東京の東側で被災したくないものだなあと怖くなったりでした。

この凄まじい消失のあと、人々はどんなふうに復興していったのだろう。
その復興についてもむさしあぶみは詳細に記しています。
この時は幕府の支援策がとてもしっかりしていたようですが
改めて、東京は何度も夥しい犠牲者を出し焦土になりながら何度も復興してきたのだと、先人の逞しさを思うのでした。

むさしあぶみについては、もっと広く学ばれていいような気がしたりも。
火事場泥棒が物凄かった様子も仔細に描かれていてなんとも言えない気持ちになりました。
火事の後どんなふうに復興していったり防災のための街づくりをどのようにしていったかなど
今でも役にたつ内容が多く含まれているように思います。close



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